レタッチされた雑誌のモデル、テレビに出演するきれいな女優、ランウェイを歩く細いモデルたち、これらは私たちを魅了する非現実的な美の理想を与えてくれますね。
私たち女性は年齢とともにより若く見せようと理想とする美を求めて、お肌のケアやメイクに一生懸命になりがちです。
しかし、本当の美しさとはなんでしょうか。
メイクやファッションで若く見せることでしょうか、モデルのように細くなることでしょうか。
近年作られた美より自然な美を求める女性も増えてきています。
その年齢でしか表せない自然な美を覆い隠すことなく、自然体で人生を楽しむことが大切だと私は思っています。
その為には、自分の身体や肌のことを理解することが大事です。
私たちは生まれ持った遺伝子情報により、皮膚の色、肌タイプや特長、また年の取り方などはある程度決まっています。
例えば毛穴の大きさは、毛穴を小さくするためのスキンケアを一生懸命行っても、生まれ持った大きさより小さくすることはできません。
毛穴の大きさを決めている遺伝的要素は、男性ホルモンです。
男性ホルモンが多い方は、毛穴も大きくなり、そうでない方は小さくなります。
私は父親の肌質を受け継ぎ、毛穴が目立ちやすい肌でした。
しかし、日頃のケアなどで毛穴を大きくしない事や大きくなった毛穴を小さくすることは可能です。
また日本人は少しでも白くて美しい肌を保とうと努力しますが、白い肌ほど美しいというのは欧米では全く反対です。
少し日焼けした肌の方が欧米では健康的で美しいとされています。
[美白化粧品]を使って『白くならない』と言う方もみえますが、使って肌色が白人のように白くなったり、シミがなくなるというのは美白化粧品の定義を誤解しており、美白化粧品の目的は『これからできるシミやそばかすを抑制・予防し、もって生まれた肌に近い状態を目指す』という物です。
肌本来の色はその人が生まれた遺伝子により決まっていますので、それ以上に白くなることは残念ながらないのです。
私も昔は毛穴とニキビに悩まされ、キレイな肌になれると信じ、洗顔と保湿ケアを一生懸命行っていました。
その過度なケアが肌に負担になっていると知ってから、スキンケアを見直し、シンプルで最小限のケアに変えて続けてきたことにより、若いころよりも今の素肌の方が自信を持ってキレイだといえます。
一生懸命だった日々から解放され、時間的にも、また経済的にもゆとりができ、人生をこれまで以上に楽しめるようになりました。
どんなに高価な化粧品や食品でも遺伝子をコントロールすることはできません。
しかし体質だからとあきらめることはありません。
肌のことになるとスキンケア中心になりがちですが、スキンケアだけに頼ることなく、毎日摂取する食事、運動や睡眠パターン、ストレスなどの生活習慣にも気を遣うことで、肌トラブルを予防・改善したり、老化を遅らせることはできるのですから。
Medical Skin Care Specialist(M.S.C.S)
レイチェルワイン